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植物

公開：2024-09-11

桧山農場が自然栽培と微生物の世界を紹介するメタバースワールドをオープン、農業の未来を体験型ゲームで学ぶ

text: LEAFLA編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

• 桧山農場が自然栽培と微生物の世界を紹介するメタバースワールドをオープン
• 土壌1グラムに10億個の微生物が存在し、持続可能な稲作を可能に
• 2024年9月28日にオープニングイベントを開催予定

桧山農場が自然栽培の世界をバーチャルで展開

OH26株式会社は、北海道の桧山農場と共同で、自然栽培と微生物の世界を紹介する新しいバーチャルワールド「桧山農場 自然栽培と微生物の楽園」を2024年9月10日にオープンした。このワールドでは、最新のバーチャル技術を駆使し、通常では目にすることのできない土壌微生物の世界を体験型ゲームとして再現している。^[1]

自然栽培によるお米作りでは、化学肥料や農薬、有機肥料や堆肥を使用せず、土壌中の微生物の力を最大限に活用する。健康な土壌1グラム当たりに含まれる微生物の数は約10億個にも達し、これらの微生物が土壌の健康を維持し、作物の成長を促進する重要な役割を果たしている。

本ワールドは、楽しみながら学べる新しい形の食育ツールとしての活用を目指している。消費者に自然栽培の価値を理解してもらうとともに、持続可能な農業と食の未来について考えるきっかけを提供する。若年層の間では有機農業への関心が高まっており、就農希望者の約3割が有機農業による就農を希望しているという。

自然栽培と微生物の楽園オープニングイベントの概要

自然栽培について

自然栽培とは、化学肥料や農薬、有機肥料や堆肥を使用せず、土壌中の微生物の力を最大限に活用する農法のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 化学肥料や農薬を一切使用しない
• 有機肥料や堆肥も使用しない
• 土壌中の微生物の働きを最大限に活用する

自然栽培では、土壌中の微生物が重要な役割を果たしている。例えば、菌根菌のような共生菌は植物の根の範囲を2倍にも拡大し、リン酸吸収量を2～4倍に増加させる働きがある。また、窒素固定細菌は大気中の窒素を植物が吸収できる形に変え、稲の生育に必要な栄養素を供給する。

メタバース農業ワールドに関する考察

桧山農場の自然栽培メタバースワールドは、農業と最新技術の融合という点で革新的だ。このような取り組みは、若者の農業への関心を高め、次世代の農業従事者を育成する上で重要な役割を果たす可能性がある。一方で、バーチャル体験が実際の農業体験を代替してしまい、現場での実践的な学びが減少するリスクも考えられるだろう。

この課題に対しては、メタバース体験と実地研修を組み合わせたハイブリッドな教育プログラムの開発が有効かもしれない。バーチャル空間で基礎知識を学び、実際の農場で実践的なスキルを磨くという方法だ。また、AIを活用してより現実に近い土壌環境シミュレーションを提供することで、バーチャル体験の質を向上させることも考えられる。

今後は、このようなメタバース農業ワールドが、単なる教育ツールにとどまらず、実際の農業生産性向上にも寄与することが期待される。例えば、様々な栽培条件をシミュレーションし、最適な栽培方法を見出すための研究ツールとしての活用や、世界中の農業従事者がノウハウを共有する場としての発展など、可能性は無限大だ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「自然栽培の秘密、微生物の世界をバーチャルで探検 | OH26株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000138980.html, (参照 24-09-11).

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