大日本印刷が第14回農業WEEKに初出展、環境配慮型パッケージで農業分野に本格参入
text: LEAFLA編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
記事の要約
- DNPが第14回農業WEEKに初出展
- 環境配慮型パッケージで農業分野に参入
- 農業の生産性向上と環境負荷低減を支援
DNPの農業WEEK初出展と環境配慮型パッケージの展開
大日本印刷株式会社(DNP)は、2024年10月9日から11日まで幕張メッセで開催される「第14回農業WEEK」内の「農業 脱炭素・SDGs EXPO」に初めて出展することを発表した。DNPは長年培ってきた環境配慮型パッケージの技術を活かし、農業分野への本格参入を図る。この取り組みにより、農業の生産性向上と環境負荷低減の支援を目指している。[1]
DNPのブースでは、「環境配慮」「ユーザビリティ改善」「業務効率化」の視点から、農薬や園芸品などに適した各種パッケージコンセプトを展示する。また、農業関連業務を効率化するデジタルトランスフォーメーション(DX)に関するサービスも提案する。これらの取り組みは、DNPが長年食品や日用品、医薬・医療品等の包装関連事業で培った技術・ノウハウを活用したものだ。
展示される主な製品には、DNPハイバリアアルミ蒸着フィルム「IB-FILM®」や植物由来包材「バイオマテック®」などがある。さらに、DNPカラー判定サービスTM色分類ツールの開発展示も行われる。また、農林水産省の「農業女子プロジェクト」と連携した取り組みの成果も紹介される予定だ。
DNPの農業WEEK出展製品まとめ
IB-FILM® | バイオマテック® | カラー判定サービス | |
---|---|---|---|
主な特徴 | 高ガスバリア性と遮光性 | 植物由来原料使用 | 色判定の自動化 |
環境面の利点 | CO2排出量約16%削減 | 石油使用量削減 | - |
適用分野 | 農薬パッケージ | 各種包装材 | 種苗育成状況判定 |
デジタルトランスフォーメーション(DX)について
デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、デジタル技術を活用して業務プロセスや事業モデルを変革し、競争力を高める取り組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 既存のビジネスモデルや組織構造の抜本的な変革
- データ活用による意思決定の迅速化と効率化
- 顧客体験の向上とカスタマイズされたサービスの提供
DNPが農業WEEKで提案する農業関連業務を効率化するDXサービスは、この概念を農業分野に適用したものだ。具体的には、DNPカラー判定サービスTM色分類ツールのような技術を活用し、従来は人の目に頼っていた作業を自動化・デジタル化することで、農業の生産性向上や品質管理の効率化を図ることができる。
DNPの農業分野参入に関する考察
DNPが農業分野に参入することは、同社の技術力と農業のニーズがマッチングした好例と言えるだろう。環境配慮型パッケージの技術は、農薬や肥料の包装材として活用されることで、農業分野の環境負荷低減に大きく貢献する可能性がある。また、IB-FILM®のような高機能フィルムは、農薬の品質保持期間を延長し、農家の経済的負担を軽減する効果も期待できる。
一方で、農業分野特有の課題に対応するためには、さらなる技術開発や現場とのコミュニケーションが必要になるだろう。例えば、農業現場の厳しい環境下でも耐久性を保つパッケージの開発や、農作業の特性に合わせたユーザビリティの向上などが求められる。DNPには、農業女子プロジェクトへの参画を通じて得られた知見を活かし、より実用的な製品開発を進めることが期待される。
今後、DNPには農業DXの分野でさらなる革新的なソリューションの提供が期待される。例えば、IoTセンサーと連携したスマートパッケージングの開発や、ブロックチェーン技術を活用した農産物のトレーサビリティシステムの構築などが考えられる。これらの技術革新により、農業の生産性向上だけでなく、消費者の信頼性向上や食の安全確保にも貢献できるだろう。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「第14回農業WEEK 東京展に初出展 | 大日本印刷株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000675.000069194.html, (参照 24-09-10).
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- Leaf Laboratory(リーフラボラトリー)
- メディア
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