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公開：2024-08-31

JALグループがJAL REPORT 2024を公開、ESG戦略とTCFD/TNFD準拠の情報開示で持続可能性への取り組みを強化

text: LEAFLA編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

• JALグループがJAL REPORT 2024を公開
• ESG戦略を最上位に位置づけ社会的価値を創出
• 環境への取り組みをTCFD/TNFDに沿って開示

JALグループによるJAL REPORT 2024の公開

JALグループは、持続的な成長と社会的・経済的価値創出の姿を伝えるため、2024年8月30日に統合報告書「JAL REPORT 2024」（2024年3月期）をJAL Webサイト上で公開した。本報告書では、JALグループが「JAL Vision 2030」の実現に向けてESG戦略を最上位に位置づけ、移動を通じた「関係・つながり」の創造により、社会的価値と経済的価値を創出していく姿を特集と具体的な社員の取り組みとともに全編にわたって説明している。^[1]

自然資本の持続可能性への取り組み（GX戦略など）については、TCFD（気候関連財務情報開示タスクフォース）とTNFD（自然関連財務情報開示タスクフォース）のフレームワークに沿った情報開示を今年度版で更新・拡充した。国産SAFの特集などとともに、豊かな地球を次世代に引き継ぐための環境へのJALグループの姿勢・取り組みを詳細に伝えている。

JAL REPORT 2024では、経営目標やサステナビリティに関する指標と実績などの各種データも豊富に掲載されている。JALグループは、今後も透明性の高い経営と、幅広いステークホルダーとのより良い対話に向けて、経営方針・戦略や最新の状況を理解しやすく伝えるため、情報開示の充実と質の向上に継続的に取り組んでいくとしている。

JAL REPORT 2024の主要内容

TNFDについて

TNFDとは、自然関連財務情報開示タスクフォース（Taskforce on Nature-related Financial Disclosures）の略称であり、企業や金融機関が自然資本に関するリスクと機会を評価・開示するためのフレームワークを提供する国際的なイニシアチブである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 自然資本と生物多様性に関するリスクと機会の評価・開示を促進
• 企業の長期的な価値創造と持続可能性を重視
• 投資家や金融機関の意思決定を支援する情報提供を目指す

JALグループは2023年8月からTNFDのフレームワークに基づく情報開示を先行して行っている。この取り組みは、環境への配慮と持続可能な事業運営を重視するJALグループの姿勢を示すものであり、自然資本の保全と経済活動の両立を目指す国際的な潮流に沿ったものだ。

JAL REPORT 2024に関する考察

JAL REPORT 2024の公開は、JALグループの持続可能性への取り組みを明確に示す重要な一歩だ。特にESG戦略を最上位に位置づけ、TCFDとTNFDのフレームワークに沿った情報開示を行っている点は、環境問題に対する企業の責任と取り組みの透明性を高める上で極めて重要である。一方で、これらの取り組みが実際の事業運営やパフォーマンスにどのように反映されるかが今後の課題となるだろう。

国産SAFの特集は、航空業界が直面する環境課題への具体的な解決策を示すものとして注目に値する。しかし、SAFの大規模な導入には技術的・経済的な課題が残されており、これらの課題をどのように克服していくかが今後のJALグループの重要な課題となるだろう。持続可能な航空燃料の開発と実用化に向けた具体的なロードマップの提示が期待される。

今後、JALグループには環境への取り組みをさらに深化させるとともに、その成果を定量的に示していくことが求められる。例えば、CO2排出量の削減目標とその達成度、生物多様性保全への貢献度など、より具体的な指標とその進捗状況の開示が望まれる。また、ステークホルダーとの対話をより活発化し、その意見を経営に反映させていく仕組みの構築も重要だ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「JALグループ統合報告書「JAL REPORT 2024」を公開 | 日本航空株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001075.000030684.html, (参照 24-08-31).

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