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公開：2024-09-10

大阪発サステナブルファッション・プラットフォーム構築へ、Earth hacksがCO2排出削減量をデカボスコアで可視化

text: LEAFLA編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 大阪発「サステナブルファッション・プラットフォーム」構築へ
• Earth hacksがCO2排出削減量をデカボスコアで可視化
• H2Oリテイリングら11社が環境省のモデル実証事業に参画

Earth hacksが参画する大阪発サステナブルファッション・プラットフォーム構築

Earth hacks株式会社は、エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社が中心となって推進する大阪発「サステナブルファッション・プラットフォーム」構築に向けたモデル実証事業に参画することを2024年9月9日に発表した。本事業は環境省の「令和6年度使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業」に採択されており、大阪府下で再資源化を見越した衣類回収に関するモデル実証事業を実施する。^[1]

Earth hacksは本事業におけるCO2排出削減量などの環境貢献度を、同社が提供するデカボスコアにより可視化する役割を担う。デカボスコアは、従来の素材や手法を用いた商品等と比較し、環境に配慮した工夫によって変化するCO2排出量の削減率を表示する指標だ。この取り組みにより、サステナブルファッションの環境への影響を具体的に示すことが可能となる。

本事業は、環境省のモデル実証事業を踏まえ、さらに賛同企業・市町村を募り、2025年4月には大阪発「サステナブルファッション・プラットフォーム」の構築を目指している。この取り組みを通じて、衣類における効率的かつ効果的で持続可能なサーキュラーシステムの構築が期待される。また、不要となった衣類の回収・選別後、再販やマーケットニーズに合ったリサイクルへとつなげる仕組みづくりも進められる。

サステナブルファッション・プラットフォーム構築事業の概要

デカボスコアについて

デカボスコアとは、Earth hacksが提供する商品やサービスのCO2排出削減量の削減率をスコア化した指標である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 従来の素材や手法を用いた商品等と比較した環境配慮度を表示
• CO2排出量の削減率を具体的な数値で示す
• 環境に配慮した工夫による効果を可視化

デカボスコアは2022年7月に提供を開始し、2024年8月時点で160以上の企業・ブランドが導入している。本指標を活用することで、消費者は環境に配慮した商品やサービスを選択しやすくなり、企業は自社の環境への取り組みを具体的に示すことができる。サステナブルファッション・プラットフォーム構築事業においても、この指標を用いてCO2排出削減量などの環境貢献度を可視化することで、取り組みの効果を明確に示すことが可能となる。

サステナブルファッション・プラットフォーム構築に関する考察

大阪発のサステナブルファッション・プラットフォーム構築は、ファッション業界の循環型経済への移行を促進する重要な取り組みだ。特に、Earth hacksのデカボスコアを活用したCO2排出削減量の可視化は、消費者の環境意識向上と企業の環境配慮型製品開発を促進する可能性がある。一方で、このプラットフォームの成功には、参加企業間の連携や消費者の積極的な参加が不可欠であり、これらをいかに実現するかが今後の課題となるだろう。

将来的には、このプラットフォームを通じて回収された衣類の再利用率向上や、新たな環境配慮型素材の開発などが期待される。また、デカボスコアのような指標が業界標準となれば、消費者がより容易に環境に配慮した商品を選択できるようになる。ただし、スコアの算出方法の透明性確保や、他の環境影響評価指標との整合性を図ることも重要だ。

今後、このプラットフォームが成功すれば、他の地域や産業分野への展開も考えられる。ファッション業界のサステナビリティ向上だけでなく、他の消費財産業への波及効果も期待できるだろう。Earth hacksには、デカボスコアの精度向上や適用範囲の拡大など、環境貢献度の可視化技術のさらなる発展を期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「大阪発「サステナブルファッション・プラットフォーム」構築に向けたモデル実証事業にEarth hacksが参画 | Earth hacks株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000122970.html, (参照 24-09-10).

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