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公開：2024-09-10

LIXILが循環型素材「レビア」をひろしまスタジアムパークに採用、CO₂排出量削減に貢献

text: LEAFLA編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• LIXILが「ひろしまスタジアムパーク」に循環型素材を使用した舗装材を納入
• 廃プラスチックと廃木材を融合した「レビア」を使用した「レビアペイブ」を採用
• ビオトープエリアに施工され、1,474kgのCO₂排出量削減に貢献

LIXILの循環型素材「レビア」がひろしまスタジアムパークに採用

株式会社LIXILは、2024年8月1日にオープンした「ひろしまスタジアムパーク」内のビオトープエリアに、廃プラスチックと廃木材を融合した循環型素材「レビア」を使用した舗装材「レビアペイブ」を納入した。「レビア」は再資源化が困難だった廃プラスチックに廃木材を融合させた循環型素材であり、家庭や事業活動から排出される廃棄物を資源として有効活用するとともに、廃棄物処理にかかるCO₂排出量の削減に寄与する。^[1]

「ひろしまスタジアムパーク」は、2024年2月に開業したエディオンピースウイング広島と、その両側に広がる広場エリア、商業施設HiroPaなどから構成されており、広島市民のみならず県内外・海外からの来訪者を含め、多様な活動を創り出すことで新たな交流を形成し、日常的な賑わいと憩いのシーンを生み出す未来志向のスタジアムパークを実現することを目指している。地球環境の未来に貢献できる「レビアペイブ」は、この「ひろしまスタジアムパーク」の目指す"未来志向"に沿う商品として採用された。

ビオトープエリアの13.4㎡に施工された「レビアペイブ」により、1,474kgのCO₂排出量削減に貢献している。LIXILは今後も、「レビア」をさまざまな用途に展開することで、限りある資源を活用し、未来へとつなぐ資源循環型社会の実現に貢献することを目指している。循環型素材「レビア」は、廃プラスチックの循環利用を促進する画期的な製品であり、調達から生産、販売、施工、回収に至るエコシステムを構築することで、持続可能なビジネスモデルを確立し、廃プラスチックの削減とインパクトの拡大を目指している。

循環型素材「レビア」の特徴まとめ

ビオトープについて

ビオトープとは、生物群集の生息空間を指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 多様な生物が共存できる自然環境を人工的に創出
• 都市部や開発地域における生態系の保全と再生に貢献
• 環境教育や自然観察の場としても活用される

「ひろしまスタジアムパーク」内のビオトープエリアに採用された「レビアペイブ」は、環境配慮型の素材を使用することで、生物の生息空間を損なうことなく人間の利用に適した空間を創出している。この取り組みは、都市開発と自然環境の共生を目指す新しいアプローチとして注目される。

循環型素材「レビア」に関する考察

循環型素材「レビア」の開発と実用化は、廃棄物問題とCO₂排出量削減という現代社会の重要課題に対する革新的なソリューションとなる可能性が高い。特に、再資源化が困難とされてきた複合プラスチックや海洋プラスチックを有効活用できる点は、プラスチック廃棄物による環境汚染問題の解決に大きく貢献するだろう。一方で、この技術の普及には、回収システムの整備や製造コストの低減など、まだ多くの課題が残されていると考えられる。

今後、「レビア」の用途拡大が進むにつれ、耐久性や安全性に関する長期的な検証が必要になるだろう。また、異なる種類の廃プラスチックを混合して使用することによる品質のばらつきや、リサイクル回数による劣化の問題なども考慮しなければならない。これらの課題に対しては、製品設計の段階からリサイクルを考慮した材料選択や、AIを活用した品質管理システムの導入などが解決策として考えられる。

「レビア」の技術を更に発展させるためには、他の環境技術との融合も重要になるだろう。例えば、バイオプラスチックとの組み合わせや、CO₂を原料とした新素材との複合利用など、より環境負荷の低い材料開発が期待される。また、「レビア」の製造・利用によるCO₂削減効果を定量的に評価し、カーボンクレジット制度と連携させるなど、経済的インセンティブを組み込んだビジネスモデルの構築も、この技術の普及を加速させる鍵となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「ひろしまスタジアムパーク」に廃プラスチックと廃木材を融合した循環型素材を使用した舗装材「レビアペイブ」が採用 | 株式会社LIXILのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000597.000015099.html, (参照 24-09-10).

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