画像:AI生成
微生物・天敵
病害虫・防除の研究動向、植物が食害経験を防御に活用
広告
病害虫・防除の最近の研究動向|植物が食害経験を防御に生かす仕組み
病害虫・防除に関する最近の研究として、食虫植物のコモウセンゴケが、過去の食害経験に応じて花の防御反応を変えることが報告されました。同じ研究成果が複数の媒体で取り上げられており、植物が外敵から身を守る仕組みを考えるうえで興味深い内容です。
コモウセンゴケ、葉の食害経験後は花をより強く閉じる
鳴門教育大学などの研究チームは、食虫植物のコモウセンゴケが、葉を食べられた経験をその後の防御に利用している可能性を示しました。コモウセンゴケは虫を捕らえて養分を得る一方、モウセンゴケトリバの幼虫には葉や花を食べられます。研究では、食害を再現するため葉を切除した株と、葉を切除していない株を用意し、翌日に幼虫が花へ近づく動きを模して花の下部を刺激しました。その15分後を比較すると、葉を切除していた株のほうが花を強く閉じる傾向が確認されました。また、食害経験のない株では刺激への反応が時刻によって変化したのに対し、食害を経験した株は強く花を閉じる反応を示しました。花の内部には種子になる部分があるため、過去の食害経験をもとに防御を強めている可能性があります。脳を持たない植物が経験に応じて反応を調節する仕組みについては、今後、経験がどの程度の期間保持されるのかなどが検証される予定です。[1][2]
広告
タイムライン