夏
夏の都市緑化で問われる街路樹の樹種選び
広告
都市の樹木が夏のオゾン生成に与える影響を研究
中国・北京の大気を調べた研究で、街路樹などの植物が放出する揮発性有機化合物(BVOC)が、夏季の地上オゾン生成に大きく関わることが示されました。2021年5〜7月の観測では、植物由来のVOCは排出量全体の10.7%でしたが、オゾン生成につながる化学反応性では52%を占めました。特に高温時には植物由来VOCの反応性が高まり、気温35℃では全VOC反応性に占める割合が74%に達したとされています。[1]
研究では、都市部が郊外より0.8℃高い条件で、街路樹からのイソプレン排出量が12%増え、ピーク時のオゾン濃度が約7%上昇するとの試算も示されました。一方で、都市の樹木には日陰づくりや蒸散による冷却、炭素固定、雨水浸透、生物多様性の保全などの役割があります。そのため、緑を減らすのではなく、イソプレンを多く放出する樹種の割合を見直すことが対策の一つとして挙げられています。
これからの都市緑化は「量」だけでなく樹種選びも重要に
街路樹の整備や都市緑化に関わる方にとっては、緑化面積だけでなく、植える樹種の性質まで考える必要性を示す研究です。北京を対象とした試算では、樹木全体の10%をイソプレン排出の少ない樹種へ置き換えることで、都市全体のイソプレン排出量を29%以上減らせるとされています。また、オゾン生成には窒素酸化物(NOx)も必要なため、樹種選びとあわせて自動車や工場などからのNOx排出を抑えることも重要とされています。
References
- 【新研究】街に木を植えることは環境に悪い?生物学に基づく都市緑化の必要性. newspicks.com(参照 2026-08-22)
リーフラでは、信頼できる情報をみなさまに提供するために、事前確認の実施等の努力をしておりますが、本記事の内容をすべて保証するものではありません。
なお、本記事の内容が事実と異なる場合には、お問い合わせフォームより、該当記事のURLと事実と異なる内容をお送りください。事実関係を確認し、対応させていただきます。
広告