夏
野生イネの遺伝資源で進むメコンデルタの新品種育成
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野生イネの遺伝資源を生かした新品種開発が進展
ベトナムのメコンデルタで、気候変動への適応を目指したイネの育種が進められています。カントー大学などが取り組むBOLD Rice Vietnamプロジェクトでは、野生イネや在来種が持つ遺伝資源を活用して新品種を選抜・開発しています。このうち「ノンダン1」と「ノンダン2」は、メコンデルタ地域で冬春作と夏秋作に使用する品種として20年間の流通が承認されました。また、ノンダン1、ノンダン2、ノンダン20、ノンダン26の4品種には植物品種保護証明書が付与され、さらに4つの有望系統で試験が続いています。[1]
研究チームがベトナムのイネ252品種を評価したところ、耐塩性を持つ15品種のほか、細菌性葉枯病やいもち病への耐性を示す品種などが確認されました。野生イネ由来の遺伝資源を取り入れた品種では、いもち病やウンカへの耐性、異常気象への適応性も確認され、塩害地域で行われた農家による試験栽培でも良好な生育結果が報告されています。2027年には、残る有望品種の試験や流通承認に向けた手続きを進める計画です。
環境に合わせて品種を選ぶ育種の選択肢が広がる
今回の取り組みは、塩害や病害虫など栽培環境ごとの課題に対応できるイネ品種を増やしていく動きです。特定の条件に適した品種を探している生産者や、気候変動への対応を育種から考えたい方には、野生種や在来種の遺伝資源を活用する方法が、今後の品種開発を考えるうえで参考になる事例といえます。
References
- メコンデルタにおける気候変動への適応のため、イネの品種を拡大する。. Vietnam.vn(参照 2026-08-18)
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