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BioworksのPlaX™がSeivsonの2025年春夏コレクションに採用、サステナブルファッションの新時代へ

text: LEAFLA編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

BioworksのPlaX™がSeivsonの2025年春夏コレクションに採用、サステナブルファッションの新時代へ

PR TIMES より


記事の要約

  • BioworksのPlaX™がSeivsonのコレクションで採用
  • 植物由来の合成繊維で環境課題に貢献
  • Rakuten Fashion Week TOKYOで5型を披露

BioworksのPlaX™がSeivsonの2025年春夏コレクションに採用

Bioworks株式会社は、植物由来の次世代合成繊維「PlaX™(プラックス)」を開発し、台湾デザイナーズブランド「Seivson(セイヴソン)」の2025年春夏コレクションで採用されたことを2024年9月6日に発表した。2024年9月4日に開催されたRakuten Fashion Week TOKYOのランウェイショーにて、PlaX™を使用した5型が披露された。[1]

PlaX™はサトウキビを原料とする植物由来の合成繊維であり、石油由来の合成繊維を代替することで環境課題に貢献する新素材だ。Seivsonの25年春夏コレクションのテーマと持続可能なファッションへの取り組みの両方を表現できることから採用に至った。このたびの国外ブランドでの採用を機に、Bioworksはグローバルな市場展開を加速させる方針である。

Seivsonの25年春夏コレクションは、"TRACES"(痕跡)をテーマに掲げている。女性の身体の成長という視点を切り口に、インターネット新時代で経験する現代の社会現象を探り、現実と虚偽の分かちがたい矛盾や歪みをデザインに落とし込んだ。デザイナーTzu Chin shen氏は、PlaX™の質感や特徴が「傷は身体の経歴、シワは衣服の痕跡」というテーマにぴったりだと評価している。

PlaX™の特徴まとめ

項目 詳細
原料 サトウキビなどの植物
基本素材 ポリ乳酸(PLA)
CO2排出削減率 ポリエステル比41%削減
水使用量削減率 綿比90%削減
生分解性 微生物によって水やCO2に分解
リサイクル性 ケミカルリサイクルと相性が良い
焼却時の特徴 CO2排出量大幅削減、有害物質不発生
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ポリ乳酸について

ポリ乳酸(PLA)とは、植物由来のバイオマス素材のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 再生可能な資源から生産される生分解性プラスチック
  • 環境負荷が低く、カーボンニュートラルに貢献
  • 従来の石油由来プラスチックの代替素材として注目

Bioworksが開発したPlaX™は、このポリ乳酸に独自開発の植物由来添加剤を加えることで、品質と機能をアップデートした新素材だ。PlaX™は石油由来の合成繊維であるポリエステルなどの代替として、環境負荷の低減と持続可能なファッション産業の実現に貢献することが期待されている。

PlaX™の採用に関する考察

BioworksのPlaX™がSeivsonの2025年春夏コレクションに採用されたことは、サステナブルファッションの潮流を強く反映している。環境貢献性と高品質な質感を両立したPlaX™は、デザイナーの創造性を制限することなく環境への配慮を可能にするため、今後さらに多くのブランドに採用される可能性が高いだろう。一方で、新素材の導入には製造コストや供給量の安定性などの課題が付きまとう。

これらの課題に対しては、生産技術の向上によるコスト削減や、他の繊維メーカーとの協力による供給体制の強化が解決策となり得る。また、消費者の環境意識向上に伴い、環境に配慮した製品への需要が高まることで、PlaX™のような素材の普及が加速する可能性もある。今後、PlaX™にはさらなる機能性の向上や、より多様な用途への展開が期待される。

グローバル市場での展開を加速させるBioworksの戦略は、国際的なファッションブランドとのコラボレーションを通じて素材の認知度を高め、業界全体のサステナビリティ向上に貢献するだろう。PlaX™の成功は、バイオテクノロジーとファッション産業の融合による新たなイノベーションの可能性を示唆している。今後の展開に注目が集まる。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「Bioworksが開発する植物由来の次世代合成繊維PlaX™がSeivsonの25年春夏コレクションで採用 | Bioworks株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000077793.html, (参照 24-09-07).

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