微生物・天敵
絶滅危惧種アッケシソウの成長を助ける細菌を発見、保全への手がかりに
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絶滅危惧種アッケシソウの生育を支える土壌と細菌の関係が明らかに
東京農業大学の研究グループは、絶滅危惧種アッケシソウの自生地を調査し、植物の育ち方と土壌環境、根に生息する細菌との関係を明らかにしました。研究成果は2026年10月5日、国際学術誌「Frontiers in Soil Science」に公開されました。アッケシソウは塩分を含む湿地に生育する植物で、秋には赤く色づくことから「サンゴ草」とも呼ばれています。国内では北海道、香川県、岡山県の限られた地域に分布し、湿地の開発や植生の変化などによって生育環境が脅かされています。[1]
研究では、生育状況が異なる自生地の土壌と細菌を比較しました。その結果、土壌を構成する粒子の割合や塩分濃度、pH、炭素・窒素の含有量などが、細菌群集の違いと関係していることがわかりました。さらに、生育状態のよいアッケシソウの根で多く確認された「Luteibacter属」の細菌を使った実験では、細菌を加えた株の長さが無添加の株の1.2〜1.4倍、重さが1.6〜2.1倍になりました。自生地の土壌を調べることで、植物の成長を助ける細菌の発見につながった形です。
アッケシソウの保全に向けて、土壌と微生物の両面から考える
今回の研究は、アッケシソウの自生地を守り、失われた生育環境の再生を検討するうえで、土壌の性質だけでなく、根の周囲にいる微生物にも目を向ける必要があることを示しています。ただし、実験で成長を促した細菌が、実際の自生地でも同じように働くかどうかは、まだ確認されていません。今後は現地の土壌条件やほかの生物との関係を含めた検証が必要です。沿岸湿地の生物多様性や希少植物の保全に関心のある方にとって、植物と微生物のつながりを知るきっかけになる研究です。
References
- 【東京農業大学(研究成果)】アッケシソウが元気に育つ自生地から、保全につながる土壌と細菌の手がかりを発見:北海道新聞デジタル. 北海道新聞デジタル(参照 2026-10-06)
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