秋
大雪山の高山植物に学ぶ、厳しい環境で生きるしくみ
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大雪山の高山植物が見せる、厳しい環境への適応
北海道の大雪山系で高山植物を長年研究してきた北海道大学大学院特任准教授の工藤岳さんが、フォトエッセー集「大雪山のお花畑で僕が考えたこと」を出版しました。大雪山の高山植物は、氷期に北極圏から渡り、最後の氷期が終わった約1万数千年前に高山に残されたことで、独自の進化を遂げたといいます。標高1500メートルより上では1年の3分の2が雪や氷に覆われるため、植物の多くは背丈を低くし、小さな葉を地表近くに広げています。一方で花は比較的大きく、色や形も多様です。活動できる虫や時間が限られる高山で、受粉の機会を生かすための特徴だとされています。[1]
一面に背丈の低い植物が咲く景観は「お花畑」と呼ばれますが、この呼び名は約100年前から使われている学術用語でもあります。また、大雪山に約300種あるとされる高山植物のうち、2〜3割ほどは「木」に分類されるといいます。工藤さんの著書では、こうした高山植物の生き方とともに、温暖化に直面する大雪山の現在も紹介されています。
山の植物と環境の変化を知る入り口に
高山植物を育てている方や、登山や自然観察を楽しむ方にとっては、花の姿だけでなく、その形や生育の仕方が厳しい環境と結びついていることを知るきっかけになりそうです。身近な園芸植物とは異なる環境で生きる植物の特徴を知ることで、植物と気候との関係を考える視点も持てるかもしれません。
References
- 高山植物やヒグマの楽園に何が 大雪山のお花畑に迫る温暖化:朝日新聞. 朝日新聞(参照 2026-10-03)
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