大雪山の高山植物が映す厳しい環境への適応

大雪山

大雪山の高山植物が映す厳しい環境への適応

2026.10.03 ・ リーフラ編集部

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大雪山の高山植物から見える、厳しい環境への適応

北海道の大雪山系で高山植物を長年研究してきた工藤岳さんが、フォトエッセー集「大雪山のお花畑で僕が考えたこと」を出版しました。大雪山の高山植物は、氷期に北極圏から渡来し、最後の氷期が終わった後に高山へ残され、独自に進化してきたとされています。標高1500メートルより上では、1年の約3分の2が雪や氷に覆われます。植物は強風や寒さに対応するため背丈を低くし、小さな葉を地表近くに広げる一方、花は葉に比べて大きく、さまざまな色や形を持っています。限られた昆虫の活動時間のなかで受粉につなげるための特徴だといいます。[1]

一面に低い植物が花を咲かせる場所は「お花畑」と呼ばれますが、この言葉は約100年前から使われている学術用語です。また、大雪山に約300種あるとされる高山植物のうち、2〜3割ほどは草本ではなく木本にあたります。工藤さんの著書では、こうした高山植物の生き方とともに、温暖化に直面する大雪山の現状も取り上げられています。

山の植物と環境の変化を知るきっかけに

高山植物を育てている方や、登山や自然観察を楽しむ方にとって、大雪山の植物がどのような環境で生きているのかを知る手がかりになりそうです。身近な植物とは異なる姿や花の特徴を、寒さや風、受粉をめぐる環境との関係から見てみると、植物が置かれた環境に応じて形や生き方を変えてきたことを考えるきっかけになるかもしれません。

References

  1. 高山植物やヒグマの楽園に何が 大雪山のお花畑に迫る温暖化:朝日新聞. 朝日新聞(参照 2026-10-03)

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