微生物・天敵

病害の少ない農地を支える土壌微生物を解析

2026.08.29 ・ リーフラ編集部

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病害の少ない農地で、土壌微生物の特徴を確認

長浜バイオ大学と島本微生物工業は、50年以上にわたり農作物の病害被害がほとんど出ていない滋賀県内の有機農地を対象に、土壌の細菌群集を解析しました。研究では、有機肥料や米ぬか、タンパク質、アミノ酸などを土壌に加えた際、植物病原菌への拮抗作用が知られるLysobacter(リソバクター)属細菌の割合が増えることを確認しました。この反応は2022〜2025年の複数の試験でも繰り返し見られています。

さらに滋賀県を中心とする24農地を比較したところ、Lysobacterの増えやすさは、有機農地か慣行農地かという違いだけでは説明できませんでした。もともとの微生物群集や土壌環境など、複数の条件が関係すると考えられています。今回の研究成果は「Journal of Bioscience and Bioengineering」に掲載され、今後はLysobacterの植物病原菌への作用や、共存する細菌、有機肥料の成分との関係などを詳しく調べる予定です。[1]

肥料だけでなく「土壌全体」を見る病害対策へ

土壌病害に悩む農家や、有機農業での病害管理を考えている方には、土に入れる資材だけでなく、その土地にもともといる微生物や土壌環境にも目を向ける研究といえます。ただし、今回の結果は、特定の有機肥料を使えばすぐに病害を防げることや、Lysobacterの増加が病害の少なさを直接生み出していることを示したものではありません。今後の検証が進めば、農地ごとの微生物群集を生かした病害防除や微生物資材の開発を考えるうえで、基礎的な手がかりになる可能性があります。

References

  1. なぜこの畑は50年も病気知らず?「土壌の健康」の秘密に迫る!長浜バイオ大学が挑む未来の再生型農業 - エキサイトニュース. Excite エキサイト(参照 2026-08-25)

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