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公開：2024-09-07

旭化成ホームズがリニューアブルディーゼルの実証トライアルを開始、建設業界の脱炭素化に向けた取り組みが加速

text: LEAFLA編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

• 旭化成ホームズがリニューアブルディーゼル実証トライアル開始
• 新築現場の建材運搬トラックでRDを使用
• 国内ハウスメーカーとして初のRD活用

旭化成ホームズのリニューアブルディーゼル実証トライアル開始

旭化成ホームズ株式会社とセンコー株式会社は、伊藤忠エネクス株式会社が供給するリニューアブルディーゼル（RD）を新築現場に建材を運搬するトラックで使用する実証トライアルを2024年10月より開始すると発表した。国内ハウスメーカーとしてRDを使用するのは初の試みとなる。^[1]

この実証トライアルは「RD導入による大型車両の脱炭素化」と名付けられ、新築現場への輸送トラック燃料を軽油からRDへ変換することが主な内容となっている。2024年10月から2025年3月までの半年間で実施され、想定使用燃料は約2,400L／半年・台を見込んでいる。

RDはNeste社が製造する次世代バイオ燃料で、廃食油や廃動物油脂などの再生可能な原料から水素化精製プロセスを経て製造される。ライフサイクルアセスメントベースでのGHG排出量で石油由来軽油比最大90％削減を実現し、既存の車両や建設機械等でそのまま利用可能なドロップイン燃料として注目されている。

リニューアブルディーゼル実証トライアルの概要

リニューアブルディーゼルについて

リニューアブルディーゼル（RD）とは、廃食油や廃動物油脂などの再生可能な原料から製造される次世代バイオ燃料のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ライフサイクルアセスメントベースでGHG排出量を大幅に削減
• 既存の車両や建設機械等でそのまま利用可能なドロップイン燃料
• 食料競合のない原料を使用し持続可能性に配慮

RDは水素化精製プロセスを経て製造されるため、従来のバイオディーゼル燃料と比較して品質が安定している。石油由来軽油と比較してGHG排出量を最大90％削減できるため、輸送分野における脱炭素化の有力な選択肢として注目されている。

リニューアブルディーゼル実証トライアルに関する考察

旭化成ホームズのリニューアブルディーゼル実証トライアルは、建設業界における脱炭素化の取り組みとして高く評価できる。特に大型トラック等の電動化が困難な分野において、既存の車両をそのまま活用できるRDの導入は現実的な解決策となる可能性が高い。一方で、RDの安定供給や価格競争力の確保が今後の課題となる可能性がある。

この実証トライアルの結果次第では、建設業界全体でRDの採用が加速する可能性がある。特に東京都での運行に関しては、「東京都バイオ燃料活用における事業化促進支援事業」に参加することで、都市部における脱炭素化モデルとしての役割も期待される。今後はRDの製造過程における環境負荷の更なる低減や、他の再生可能エネルギー技術との組み合わせなども検討課題となるだろう。

長期的には、RDの普及により建設業界全体のカーボンフットプリントが大幅に削減される可能性がある。また、この取り組みが他の産業分野にも波及し、日本全体の脱炭素化を加速させる起爆剤となることも期待される。旭化成ホームズには、この実証トライアルを通じて得られた知見を広く共有し、業界全体の環境負荷低減に貢献することが求められる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「廃食油や廃動物油脂などを原料とした次世代バイオ燃料 リニューアブルディーゼルを活用した実証トライアルを開始 | 旭化成ホームズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000140.000073738.html, (参照 24-09-07).

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