【植物図鑑】ユーフォルビア・峨眉山(Euphorbia lactea)とは?神秘的な三角柱状の多肉植物の魅力

ユーフォルビア・峨眉山

Euphorbia lactea

別名

三角柱、峨眉山サボテン

ユーフォルビア・峨眉山とは?

ユーフォルビア・峨眉山は、インドやスリランカを原産とする大型の多肉植物です。直立して成長する茎は典型的な3〜4角柱状で、特徴的な灰緑色をしています。茎の稜線には小さな棘が並び、植物の防衛機能を果たしています。栽培環境で1-2メートル、自然環境では3-4メートルにまで成長する可能性があるこの植物は、その独特な形状から観葉植物として人気があります。ただし、全体に含まれる白い乳液(ラテックス)には強い刺激性があるため、取り扱いには十分な注意が必要です。

免責・ご注意
Leaf Laboratory(リーフラ)では、自然をライフスタイルに取り入れることをコンセプトに、さまざまな植物の品種や育て方についての情報を提供しています。植物には個体差や環境に応じて適切される育成法は異なるため十分にご留意し、ご利用のほどお願いします。 >掲載情報の方針

ユーフォルビア・峨眉山の基本情報

園芸分類
多肉植物, 観葉植物
形態
常緑多肉低木
植物名
ユーフォルビア・峨眉山
学名
Euphorbia lactea
英名
Candelabra Spurge
科目/属性
トウダイグサ科ユーフォルビア属
原産地
インド、スリランカ
小さな黄緑色の花を咲かせる(栽培下での開花は稀)
日当たり
強い日光を好む
温度
10-35℃(最適温度:20-25℃)
耐寒性
弱い(5℃以下は危険)
耐暑性
強い
水やり
乾燥に強く、水は控えめに。夏場は土が完全に乾いてから与える
肥料
生育期(春〜秋)に月1回程度、薄めた多肉植物用肥料を与える
剪定時期
必要に応じて。主に春〜秋の生育期に実施
栽培難易度
2(比較的容易。ただし、乳液への注意が必要)
成長速度
中程度(年間10-20cm程度)
寿命
10年以上(適切な管理下)
毒性
有(乳液に強い刺激性あり、皮膚炎や粘膜の炎症を引き起こす可能性あり)

ユーフォルビア・峨眉山の育て方

ユーフォルビア・峨眉山の育て方には、以下のポイントがあります。

日当たり

  • 強い日光を好みますが、真夏の直射日光は避けましょう
  • 室内の場合は、南向きの窓際が理想的です
  • 日光不足は徒長の原因となります
  • 冬季も明るい場所で管理します
  • 急激な環境変化は避け、徐々に日光に慣らしていきます

水やり

  • 乾燥に強い植物のため、水やりは控えめにします
  • 夏季は土が完全に乾いてから、たっぷりと与えます
  • 冬季は更に水やりを控えめにし、月1-2回程度とします
  • 植物体に水がかからないよう注意して水やりをします
  • 過湿は根腐れの原因となるため、特に注意が必要です

土壌

  • 水はけの良い土を使用します
  • 赤玉土、パーライト、腐葉土を混ぜた用土が適しています
  • 市販の多肉植物用土でも代用可能です
  • 鉢底には必ずドレナージホールを設けます
  • 植え替え時は根を傷つけないよう注意します

温度管理

  • 最適温度は20-25℃です
  • 10℃以下になると生育が著しく低下します
  • 5℃以下は生存に危険なため、必ず室内で管理します
  • 真夏は風通しの良い場所で管理し、蒸れを防ぎます
  • 暖房の風が直接当たる場所は避けてください

肥料

  • 生育期(春〜秋)に月1回程度、薄めた多肉植物用肥料を与えます
  • 冬季は肥料を控えめにします
  • 与えすぎは徒長の原因となるため注意が必要です
  • 緩効性肥料を使用する場合は、春と秋の2回に分けて与えます
  • 肥料切れのサインは、成長の鈍化や茎の色つやの低下です

植え替え

  • 2-3年に1回、春季に行います
  • 根を傷つけないよう、特に注意して作業します
  • 乳液が出た場合は、水でよく洗い流します
  • 植え替え後1週間は水やりを控えめにします
  • 古い土は完全に落として、新しい用土で植え替えます

病害虫対策

  • カイガラムシの発生に特に注意が必要です
  • 風通しの良い環境を維持することが予防になります
  • 根腐れを防ぐため、水はけの良い土と適切な水やりを心がけます
  • 病害虫を発見したら、早期に適切な農薬で対処します
  • 定期的な観察で、早期発見・早期対処を心がけます

ユーフォルビア・峨眉山の年間育成カレンダー

ユーフォルビア・峨眉山を健康に育てるためには、季節に応じた適切なケアが重要です。以下のカレンダーを参考に、あなたの地域の気候や植物の状態に合わせて調整しながら育ててください。

項目 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
日当たり 室内の明るい場所 明るい日陰〜半日陰(真夏は遮光) 室内の明るい場所
水やり 月1-2回 土が乾いたら十分に 月1-2回
肥料 休止 月1回 休止 月1回 休止

カレンダーの見方と使い方

日当たり

  • 青色の部分は室内での管理期間を示します。寒さから守るため、明るい室内で管理します。
  • 黄色の部分は屋外での管理が可能な期間です。ただし、真夏の強い日差しは避けましょう。

水やり

  • 水色の部分は水やりの頻度を示しています。生育期は土が乾いたらたっぷりと、休眠期は控えめに与えます。
  • 季節や気温によって水やりの頻度を調整してください。

肥料

  • ピンク色の部分は肥料を与える時期を示しています。春と秋に薄めた肥料を与えます。
  • 夏と冬は肥料を控えめにし、植物の自然なリズムを守ります。

ユーフォルビア・峨眉山の育成時のトラブル

ユーフォルビア・峨眉山を育てる上で遭遇する可能性のあるトラブルと対処法について説明します

根腐れ

  • 症状:茎が柔らかくなり、色が黒ずんでくる。根が黒く腐る。
  • 原因:過剰な水やり、排水不良、低温多湿。
  • 対処:腐った部分を清潔な刃物で切除し、乾いた土に植え替える。水やりを控えめにする。

乳液による皮膚のトラブル

  • 症状:皮膚の炎症、かゆみ、発赤。
  • 原因:植物の乳液が皮膚に付着。
  • 対処:すぐに大量の水で洗い流す。症状が重い場合は医師に相談。予防として、必ず手袋を着用して作業する。

徒長

  • 症状:茎が細く伸びすぎる。色が薄くなる。
  • 原因:日光不足、過度な水やり、肥料の与えすぎ。
  • 対処:日光の当たる場所に移動。水やりと肥料を適切な量に調整。

寒害

  • 症状:茎が褐色に変色。最悪の場合、枯死。
  • 原因:低温(5℃以下)にさらされた場合。
  • 対処:暖かい室内に移動。damaged部分の除去。予防として冬季は室内管理。

害虫被害

  • 症状:カイガラムシの付着、茎の変色や生育不良。
  • 原因:カイガラムシなどの害虫の寄生。
  • 対処:早期発見が重要。適切な殺虫剤の使用。予防として定期的な観察と清潔な環境維持。

ユーフォルビア・峨眉山のよくある質問

ユーフォルビア・峨眉山に関するよくある質問とその回答をまとめました。

直ちに大量の水で15分以上洗い流し、必ず医師の診察を受けてください。コンタクトレンズを使用している場合は、すぐに外してください。乳液は強い刺激性があり、目に重大な損傷を与える可能性があるため、絶対に放置せず、専門医の診察を受けることが重要です。予防として、作業時は必ず保護メガネを着用してください。

ユーフォルビア・峨眉の植え替えは春季(3-4月)に行うのが最適です。以下の点に注意して作業を行ってください。

  • 必ず保護手袋とゴーグルを着用する
  • 根を傷つけないよう丁寧に扱う
  • 乳液が出た場合は水で十分に洗い流す
  • 植え替え後1週間は水やりを控える
  • 風通しの良い場所で作業を行う

ユーフォルビア・峨眉の冬季の管理では以下の点に特に注意が必要です。

  • 5℃以下にならない室内で管理
  • 暖房の風が直接当たらない場所に置く
  • 水やりは月1-2回程度に控える
  • 日光は十分に当てる
  • 突然の温度変化を避ける

ユーフォルビア・峨眉の茎の黒ずみは主に以下の原因が考えられます。

  • 過剰な水やりによる根腐れ
  • 低温による凍害
  • 病害による腐敗

対処方法として、まず健全な部分までカットし、傷口を乾かしてから植え替えを行います。水やりを控えめにし、適温で管理することで回復の可能性があります。予防には適切な水管理と温度管理が重要です。

ユーフォルビア・峨眉の乳液に強い毒性があるため、ペットが触れたり噛んだりする可能性のある場所での栽培は推奨されません。どうしても育てる場合は、以下の点に注意してください。

  • ペットが絶対に届かない場所に設置
  • 落下や転倒の可能性のない安定した場所を選ぶ
  • 剪定や植え替え時は、ペットを別室に隔離
  • 乳液が垂れた場合は直ちに清掃
  • 万が一ペットが触れた場合は、すぐに獣医に相談

タグに該当するコンテンツがありません。追加を希望する植物がありましたら、お問い合わせよりご要望をお願いします。

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。