特集・コラム
開店初日から長い行列。「有吉園芸店 KAGURAZAKA」取材レポート、番組の専門家に聞いた植物の魅力と冬の育て方
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祝・開店。看板の下には番組の「看板商品」100万円ビカクシダ(撮影:リーフラ編集部)
BS朝日の園芸番組「夢が咲く 有吉園芸」は、植物が好きな有吉弘行さんが各分野の専門家に教わりながら、自らも植物を育て、番組の目標として「園芸店を開く」ことを目指してきた番組です。その放送100回を記念して、番組初のイベント「有吉園芸店 KAGURAZAKA」が、2026年11月3日(火・祝)に神楽坂のAKOMEYA TOKYO in la kagūで開店しました。会場に並ぶのは、番組で有吉さんに植物の魅力や育て方を教えてきた専門家たちのお店と、有吉さんが番組で買ったり作ったりしてきた植物や作品。初日は午後になっても入場待ちの列が途切れないほどの盛況でした。リーフラ編集部は初日の会場を取材し、番組との関わりをたどりながら、出店者の皆さんに植物の魅力とこれからの季節の育て方を聞きました。
開催情報
- ・イベント名:有吉園芸店 KAGURAZAKA(有吉園芸店 GRAND OPEN!)
- ・期間:2026年11月3日(火・祝)〜8日(日)
- ・時間:11:00〜20:00(11月3日は19:00まで)
- ・会場:AKOMEYA TOKYO in la kagū(東京都新宿区矢来町67)
- ・入場:無料(ワークショップは事前申込制)
- ・11/4(水)15:00〜17:00:グリーンドクター一島先生の出張植物診断(無料)
- ・アクセス:東京メトロ東西線「神楽坂駅」から徒歩すぐ
有吉園芸店初日は午後になっても入場待ちの列
会場は、神楽坂駅のすぐそばにあるAKOMEYA TOKYO in la kagū。入口へ続く大階段には「パルダリウム」などワークショップを知らせるのぼりが立ち、開店直後から入場を待つ人の列ができていました。列は階段の外の歩道まで延び、14時を過ぎても並ばないと入れない状態がずっと続いていました。これから行く方は、時間に余裕を持って出かけるのがおすすめです。
歩道まで延びた入場待ちの列(撮影:リーフラ編集部)
大階段に沿って入場を待つ人たち(撮影:リーフラ編集部)
入口では、ジャンボかぼちゃをかぶった西堀さんがお出迎え
中に入ってすぐの場所で迎えてくれるのは、くり抜いたジャンボかぼちゃを頭にすっぽりかぶった、園芸部員のマシンガンズ・西堀亮さんのパネルです。番組の名物企画「ジャンボかぼちゃプロジェクト」の一場面です。
プロジェクトが始まったのは2025年春。園芸ビギナーだったマシンガンズのお二人が、植物系YouTuberのそらベジ先生と一緒に種からジャンボかぼちゃを育て、ジャンボかぼちゃ歴27年の名人からも技を教わりながら、9月14日に小豆島で開かれた「第39回日本一どでカボチャ大会」に「チーム有吉園芸」として出場しました。結果は37組中27位。12月2日の反省会の回では、以前から「巨大なかぼちゃを作ったらかぶる」と話していた有吉さんの約束も話題になりました。
2026年は、名人から有望な種を譲り受け、土づくりから見直して再挑戦。納言の安部紀克さんも畑に足を運び、そらベジ先生を中心に春から育ててきましたが、受粉がなかなかうまくいかず、大会直前に苦渋の判断を下すことになりました(10月6日放送「ジャンボかぼちゃプロジェクト2026 完結編」)。
パネルの横には、イベントに協賛するハイポネックスの来場者特典として、植物用活力剤「リキダス」の小袋が自由に持ち帰れるように置かれていました。
入口の「いらっしゃいませ〜」パネル(撮影:リーフラ編集部)
ハイポネックスの来場者特典「ご自由にどうぞ」(撮影:リーフラ編集部)
会場の真ん中にはワークショップの大きなテーブルがあり、それを囲むように、サトウ園芸、ADA LAB、南紀グリーンハウス、IMAMA、PLANET ROCK PLANTS、Urban Jungle、0g0labのブースが並びます。壁には放送時の写真が飾られ、各ブースの近くには、有吉さんが番組で作った作品が放送日入りの札とともに展示されていました。
会場の全景。中央のワークショップ席を囲んでブースが並ぶ(撮影:リーフラ編集部)
IMAMAさんから購入した番組の「看板商品」、100万円ビカクシダ
会場の中央、「有吉園芸店」の看板の真下に飾られていたのが、番組の歴史そのものともいえる「100万円ビカクシダ」です。添えられた札によると、登場したのは2023年11月4日の放送。レギュラー化前の特番時代に、有吉さんがビカクシダ(コウモリラン)の専門店IMAMAを訪ね、番組の夢を託して100万円で購入した超希少な子株でした。レギュラー放送開始直後の2024年10月15日にも「番組の命運を握る!?有吉…100万円の植物を買う」として放送されています。希少なビカクシダは子株を増やせれば「一攫千金も夢ではない」植物。この株が育って子株を生むかどうかに、まさに「番組の命運」が託されていたわけです。
その後も「番組の命運を握るビカクシダが大成長」(2024年11月19日)、購入から約1年半の続報(2025年4月15日)と成長が見守られ、2025年8月19日の「番組の命運を握る100万円プロジェクトの最新情報」では「子株は誕生するか!?」と期待が寄せられていました。2025年3月18日の「おもと」の回で、「100万円ビカクシダに続く新たな看板商品」を探すほど、番組の看板になっている株です。
看板の下、「祝 有吉園芸店オープン」の札の隣に飾られた100万円ビカクシダ(撮影:リーフラ編集部)
盾形の板に付けられた株は、銀白色の細い葉(胞子葉)を大きく広げ、水苔を包み込むように貯水葉が重なっています。そして株元の水苔の上をよく見ると、小さな子株が顔を出していました。100万円の子株として番組にやってきた株が、約3年で自ら子株をつけるまでに育ったことになります。
2025年8月19日の放送では「子株は誕生するか!?」と期待されていましたが、番組公式の各回の紹介文を見る限り、子株の誕生はまだ番組で取り上げられていないようです。「番組の命運」を握る子株は、今後の放送で紹介されるのでしょうか。会場を訪れた際は、看板の下の株元にもぜひ注目してみてください。
銀白色の胞子葉を広げる100万円ビカクシダ(撮影:リーフラ編集部)
株元には小さな子株も(撮影:リーフラ編集部)
サトウ園芸|有吉さんが選んだ花から生まれた「有吉パンジー」
サトウ園芸の皆さん(撮影:リーフラ編集部)
会場で一番の注目を集めていたのが、サトウ園芸の「有吉パンジー」です。有吉さんがパンジー・ビオラの育種家であるサトウ園芸の佐藤さんを訪ねたのは2025年2月(放送は4月15日「春爛漫!パンジー・ビオラ界のアイドル登場」)。そこで魅力を教わり、オリジナルのパンジー誕生を夢見て交配をしました。10月21日の放送では、サトウ園芸の管理と育成のもとで3500鉢の芽が誕生したことが紹介され、2026年1月13日の「有吉パンジー開花宣言!」では、佐藤さんも「最高傑作」と太鼓判を押すパンジーがお披露目されています。会場では1人3株までの制限付きで販売され、売り場には次々と人が集まっていました。
「有吉さんに『この花とこの花を交配して、新しい花を作ってください』と選んでいただいて、それを毎日一生懸命交配しました。種がたくさん取れたものが、商品化につながったんです」
「いろいろな色が生まれました。その中で性質も吟味して、色が良くても性質が弱いものは落としています。色が良くて、性質も良いものを選びました」
フリルが幾重にも重なる有吉パンジー(撮影:リーフラ編集部)
売り場には「お1人様3株まで」の札(撮影:リーフラ編集部)
見てほしいポイントを聞くと、答えは「やっぱり色」。
「お客様が一番惹かれるのは、やっぱり色なんです。その色を見ていただいて、買って帰って育てていただければ、半年間は楽しめます。それで心を癒していただけたらと思います。このイベントをきっかけに花の素晴らしさを感じて、花に触れる機会を増やしていただけたらうれしいです」
色とりどりのパンジー・ビオラも並んだ(撮影:リーフラ編集部)
壁には、サトウ園芸の温室を訪ねた放送時の写真も(撮影:リーフラ編集部)
ADA LAB|ガラスの中の小さな森「パルダリウム」
ADA LABのスタッフの皆さん(撮影:リーフラ編集部)
水草水槽で知られるアクアデザインアマノの「ADA LAB」は、ガラスケースの中で植物を育てる「パルダリウム」を出展。番組では2025年3月4日の「魅惑のパルダリウム」で、初めてパルダリウムを知った有吉さんがその世界にすっかりはまり、自らデザインした作品を製作して「自画自賛」。2026年7月14日の第2弾「ケースの中に自然を再現するパルダリウムに挑戦」では、1年4か月ぶりに第1弾の作品と対面し、さらに新しい作品作りにも挑戦しました。ブースには、有吉さんの作品が「有吉園芸 × Aqua Design Amano Laboratory」のカードとともに展示されていました。
有吉さんが番組で作ったパルダリウム(撮影:リーフラ編集部)
壁には、有吉さんがパルダリウムを作る放送時の写真(撮影:リーフラ編集部)
パルダリウムの魅力と、初めての人におすすめの植物を聞きました。
「一般的な鉢植えと比べると、環境そのものをあらかじめ用意するので、外の環境に左右されることなく、一年を通して育てる楽しみを味わえます」
「ランの仲間のジュエルオーキッドや、小型のベゴニア、食虫植物の小型のものなどが始めやすいと思います」
ブースには、ADAが組織培養で育てたジュエルオーキッドも並んでいました。葉脈が金色や銀色に光る、宝石のような葉が名前の由来です。
ワークショップで使うジュエルオーキッド(撮影:リーフラ編集部)
ADAの組織培養で生まれたジュエルオーキッドの案内(撮影:リーフラ編集部)
初日のワークショップを最初から最後まで
会場中央のテーブルでは、ADA LABのパルダリウムのワークショップが開かれました。1回の定員は6名で、初日の回は満員。ガラスの器、石、植物、ピンセットやスポイトがあらかじめ一人分ずつ用意され、スタッフの説明を聞きながら作っていきます。
始まる前のテーブル。器、石、植物が一人分ずつ並ぶ(撮影:リーフラ編集部)
ADA LABのスタッフが手順を説明(撮影:リーフラ編集部)
まずは器の底に土を入れ、石を組んで景色の骨格を作ります。続いて、ジュエルオーキッドやシダなどの植物を、長いピンセットで石のすき間に植え込んでいきます。
石を組み、植物を植え始めたところ(撮影:リーフラ編集部)
ピンセットでシダを植え込む(撮影:リーフラ編集部)
最後に苔を敷き詰めて仕上げ。完成したら、スタッフから家での管理の仕方の説明を受けて終わりです。
苔を足して仕上げていく(撮影:リーフラ編集部)
完成後は、管理方法の説明(撮影:リーフラ編集部)
完成したパルダリウム。石の間にジュエルオーキッドとシダが茂る(撮影:リーフラ編集部)
ワークショップの楽しみ方について、ADA LABのスタッフはこう話します。
「できあがったものを育てる楽しさもありますが、自分で作ると、植物の根がどうなっているか、どんな工程を経て作品ができているかが分かります。それが管理するときにも生きますし、もちろん愛着も湧いてくると思います」
ワークショップを終えたばかりの参加者の方にも、感想を聞きました。
「ずっとジュエルオーキッドのパルダリウムを作りたいと思っていたんです。自分で一から全部そろえるのは大変ですし、近くのお店ではワークショップをやっていなかったので、道具が一通りそろっていて、教わりながらその場で作れたのは、とてもいい機会でした。YouTubeでほかの方が作る動画をよく見ていたのでイメージはできていて、石の置き方によってピンセットが入りづらいといった難しさはありましたが、割とイメージ通りにできたと思います。手元で簡単に作れて、きれいで、愛でられる。手元にきれいなグリーンが欲しいなという方は、ぜひ気軽に挑戦してみてほしいです」(ワークショップ参加者)
南紀グリーンハウス|霧と風が育てるエアプランツ
南紀グリーンハウスのブース(撮影:リーフラ編集部)
紀伊半島南部でエアプランツ(チランジア)を生産する南紀グリーンハウス。番組では2025年5月20日の「大量生産で大儲けも夢じゃない!?エアープランツドリーム!」で、有吉さんがエアプランツの生産者から魅力と育て方を学び、6月17日には自宅でできる着生の方法も教わっています。会場の壁には、エアプランツの温室を訪ねた放送時の写真が飾られていました。
今回の目玉は、有吉園芸の放送100回を記念したセット。袋入りのセットを手に、こう説明してくれました。
「種から育てて、だいたい12年ものの株をLサイズのセットに、10年ものの株をMサイズのセットにして作ってきました。それと、皆さんあまりご存じないような、25年ものの大株や、なかなか手に入らない希少種も持ってきています。そちらは明日以降、ここに並ぶ予定です」
放送100回記念のセットを手に説明してくれた(撮影:リーフラ編集部)
袋の「L」シールが目印。種から約12年ものの株のセット(撮影:リーフラ編集部)
Lは約12年もの、Mは約10年もの。種から育てると、エアプランツはこれだけの年月をかけて、ようやくこの大きさになります。
エアプランツの生産でいちばんこだわっているのは「環境」だといいます。
壁には、エアプランツの温室を訪ねた放送時の写真(撮影:リーフラ編集部)
「紀伊半島の南の、朝夕に霧と風が吹き込む、とても環境のいい場所で育てています。それがチランジア、特にCAM型の植物にとっては一番いい環境なんです。その環境を常に意識して、温室でも冬の管理でも、霧と風を人工的に作り、温度管理をしっかりして、丈夫に育てているのがうちの特徴です」
初心者がエアプランツを枯らしてしまう原因を聞くと、昔からの「言い伝え」を挙げてくれました。
「昔から『水も土もいらない植物』と言われていますが、水のいらない植物は世の中に存在しません。必ず週に2〜3回は霧吹きをしてください。CAM型の植物は、夕方から夜にかけて葉の気孔を開くので、夕飯どきや、帰宅する1時間くらい前のタイミングでしっかり霧吹きをすれば、ご家庭でも元気に育てられると思います」
吊るされたエアプランツ(撮影:リーフラ編集部)
「冬はエアコンや暖房で乾燥しすぎることがあるので、できれば加湿器とサーキュレーターを併用してください。人の喉や肌にもいいですし、ビカクシダやエアプランツにとっても、加湿と風は状態をよく保つことにつながります。エアプランツは基本的に、5度以下にならなければ枯れることはないので、最低気温が5度を下回らないことも意識してください」
リーフラのミニ解説:CAM型(CAM植物)とは
昼間は気孔を閉じて水分が逃げるのを防ぎ、涼しい夜に気孔を開いて二酸化炭素を取り込むタイプの植物。乾燥した環境に強く、多くのエアプランツのほか、サボテンや多肉植物にもこのタイプがあります。霧吹きを夕方以降にするのがよいと言われるのは、この性質のためです。
IMAMA|大きく育つのもビカクシダの魅力
IMAMAの宮原さん(撮影:リーフラ編集部)
ビカクシダ(コウモリラン)の専門店IMAMAのブースは、壁一面と柱に板付けのビカクシダがずらり。100万円ビカクシダでも分かるように、ビカクシダは番組と縁の深い植物です。2026年5月26日の放送「人気植物ビカクシダを学ぶ」では、ビカクシダを枯らしたことのある有吉さんと井上咲楽さんが改めて育て方を学び、先生が厳選した貴重なビカクシダ6種が紹介されました。会期中は、宮原さんによるビカクシダの板付けワークショップも開かれます。
「初めて見る方もたくさんいらっしゃると思うので、大きくなる品種や、くるくる巻く品種など、幅広く持ってきました。葉っぱの形も色も違って、いろいろなバリエーションがあります。今は小さいものも流行っていますが、どーんと大きくなるのも一つの魅力なので、大きいものもたくさん持ってきました」
「くるくる巻く品種」。貯水葉の先がカールする(撮影:リーフラ編集部)
柱を覆う大株のビカクシダ(撮影:リーフラ編集部)
葉の形や色の違いも見どころ(撮影:リーフラ編集部)
初めての人におすすめの種類と、育てるときのポイントも聞きました。
「スタッフさんに話を聞いて買えるような専門店なら、何でも大丈夫だと思います。ビーチーやヒリー、ウィリンキーから入ると、とても育てやすいですよ」
「お水をちゃんとあげてください。初めての方は、根腐れを怖がって水をあげない方が多いんです。どちらかというと湿地の植物だと思っていただければ。ちょっとジメッとするくらいのほうがよく育ちます。品種が何かということよりも、いろいろなバリエーションがある、広い世界なんだというところを見ていただけたらうれしいです」
PLANET ROCK PLANTS|アガベは「大人の自由研究」
PLANET ROCK PLANTSの皆さん(撮影:リーフラ編集部)
高円寺のアガベ専門店PLANET ROCK PLANTSも、番組とつながりの深いお店です。2026年3月31日の「坪倉プレゼンツ!アガベの魅力を伝えたい」でアガベの魅力を教わった有吉さんは、9月29日の「鉢に合う植物を求めて!今、注目のアガベ専門店へ」で初めてお店を訪問。6月16日の「ワイルドな鉢作り」でバーナーで炙って作った手作りの鉢に合うアガベを探し、西堀さん、坪倉由幸さん(我が家)と一緒に、人生初のアガベの植え替えに挑戦しました。会場の壁にはそのときの写真が飾られ、手作りの鉢に植えたアガベも展示されていました。
壁には、お店でアガベを植え付ける放送時の写真(撮影:リーフラ編集部)
有吉さんと西堀さんの手作り鉢とアガベ(手前)(撮影:リーフラ編集部)
今回は、ほかの出店者との組み合わせを意識したラインナップにしたといいます。
PLANET ROCK PLANTSのROCKさん。手にするのはアガベ「白鯨」(撮影:リーフラ編集部)
「今回はすごく高級な品種というよりは、ほかのジャンルのお店との融合を意識しました。僕らは会社としてアガベを販売するだけでなく、アガベを普及させて、知ってもらう活動を今強めているので、そういうラインナップをなるべく持ってきました。初めてアガベを見る人には、スパイキーな葉のように、ほかの植物にはあまり見られない特徴が刺さるのかなと思います」
取材時に人気だったのは「八荒雷神」。有吉園芸で取り上げられることが多い品種で、この日もよく売れていたそうです。
奥の棚の中央が「八荒雷神」。手前には小鉢がずらり(撮影:リーフラ編集部)
ずらりと並ぶアガベ(撮影:リーフラ編集部)
存在感のある大株も(撮影:リーフラ編集部)
アガベの魅力を聞くと、「作り込み」と「人とのつながり」という答えが返ってきました。
「大人になってから、もう一度のめり込めるものって、なかなか見つからないじゃないですか。LEDや用土を調整して、自分だけの株を作り込んでいく。大人の自由研究が始まったみたいで、すごく面白いんです。それに、アガベや植物を始めてつながる友達って、すごく多い。大人になって新しい友達ができることはあまりないので、そこは植物全体の魅力としても、会社を経営する立場としても、すごくいいなと思います」
初めて買う人へのアドバイスは、株よりもまず「お店選び」。
「1を聞いたら3を返してくれるようなお店で買うのがいいと思います。接客がしっかりしているお店は、株の状態もメンテナンスも、しっかりしていると思うので。『専門じゃないので分からない』と言われてしまうと、殺虫や殺菌、用土の配合も分からないということになりかねません」
「冬は、品種ごとの耐寒性に注意してもらうくらいで大丈夫です。今はLEDライトがすごく良いので、部屋の中で冬越しもできます。僕らは今、『東京で冬越しできる、屈強なアガベを作る』をテーマに、野外の農園もやっています。植物一株一株のポテンシャルを上げてあげることが、冬の管理では大事なんじゃないかと思います」
Urban Jungle|世界の新しいアロイドに出会える
Urban Jungleの北山さん(撮影:リーフラ編集部)
希少品種を求めて世界中を飛び回るプラントハンター、北山さんのUrban Jungleは、アンスリウムやモンステラなどのアロイド(サトイモ科)植物を出展。番組では2026年3月3日の「世界で人気沸騰中!目指せアンスリウムドリーム」で、人気の品種は1株100万円、200万円で取引されることもあるアンスリウムの世界を特集し、有吉さんが交配のやり方も学んでいます。
壁には、アンスリウムを囲む放送時の写真(撮影:リーフラ編集部)
おすすめを聞くと、モンステラ「デビルモンスター」を紹介してくれました。
「この独特な斑入りと形は、通常のモンステラとかなり異なっているので、おすすめです。小さい苗も持ってきています」
北山さんおすすめのモンステラ「デビルモンスター」(撮影:リーフラ編集部)
葉脈が美しいアンスリウムも(撮影:リーフラ編集部)
海外の植物市場を見ている北山さんに、最近の傾向も聞きました。
「モンステラやアンスリウムでも、新しいブリード(交配種)がどんどん出てきています。特に中国はブリードが盛んで、最近は中国のアンスリウムの新しいブリードに注目しています」
「初めての方は、お店の人に聞いて、育てやすい植物を選んでください。特にモンステラはすごく育てやすいです。あとは意外と、家の中の暖房などにちゃんと気をつけてあげることが大事かなと思います。植物は園芸店にあるものだけではなくて、そうではないものもたくさんあるので、そういう植物を知ってほしいですね」
0g0lab|まずは「ポピュラーなもの」から
0g0labの片岡竜二先生(撮影:リーフラ編集部)
番組でおなじみの片岡竜二先生の0g0labは、多肉植物とサボテンを出展。2026年4月14日の「今年こそ流行って欲しい!リトープスってどんな植物!?」は、片岡先生が「今年流行る」と太鼓判を押したリトープスの特集で、有吉さんと丸山桂里奈さんがアフリカの自生地を再現するような寄せ植えに挑戦しました。その作品は会場にも展示されています。会期中は片岡先生と一緒に作る寄せ植えのワークショップも開かれます。今回は、あえて身近な種類を中心にそろえたそうです。
「今回は結構幅広く持ってきました。珍奇植物のようなビザール系はあまり持ってこなかったので、ポピュラーなものが多いかもしれません。形が変わったものなども持ってきているので、そういうものを見ていただけたらうれしいですね」
形のさまざまなサボテンや多肉植物(撮影:リーフラ編集部)
「珍しいものは、育てにくいものが多いんです。売っている方から話を聞いて、なるべくポピュラーなものを選ぶのが、一番育てやすいと思います。冬は、種類によって『冬型』というものもあります。冬に水をあげない方もいらっしゃいますが、冬にも水が欲しい植物があるので、そこはよく調べて管理していただくのがいいと思います」
芽の巣山の鉢と、番組で生まれた作品たち
高円寺の園芸店・芽の巣山のコーナーには、テラコッタのオリジナル山鉢や、人気作家の陶器鉢が並びました。2026年10月20日の放送「陶器鉢で現地風仕立て!高円寺の園芸店へ」では、有吉さんと西堀さんが芽の巣山で好みの鉢を選び、石井先生の指導のもと、石を使ってワイルドな「現地風仕立て」に挑戦。西堀さんが以前買って株分けしたユーフォルビアなどを植え替えました。会場には、そのとき有吉さんが仕立てたユーフォルビアや、西堀さんの家で育った金鯱も展示されています。
芽の巣山の陶器鉢(撮影:リーフラ編集部)
壁には、陶器鉢のお店を訪ねた放送時の写真(撮影:リーフラ編集部)
有吉さん作「ユーフォルビア現地風仕立て」(2026年10月20日放送)(撮影:リーフラ編集部)
西堀家で育った金鯱と、有吉さんと丸山桂里奈さんが植えたリトープス(撮影:リーフラ編集部)
このほかにも、2025年3月18日の「古典園芸“おもと”で目指せ日本一!?」で紹介された万年青(おもと)も展示されていました。番組ではその後、50万円のおもとを購入し、春光園の協力のもと「第80回日本おもと名品展」で内閣総理大臣賞を目指すプロジェクトにも挑戦しています。札に書かれた放送日を見ながら、番組の歩みをたどって回るのも楽しみ方の一つです。
会場で見られる、番組ゆかりの植物と作品(取材時)
- ・100万円ビカクシダ:2023年11月4日(特番、会場の札による)、2024年10月15日「番組の命運を握る!?有吉…100万円の植物を買う」、2025年8月19日「番組の命運を握る100万円プロジェクトの最新情報」ほか
- ・有吉さん作のパルダリウム:2025年3月4日「魅惑のパルダリウム」、2026年7月14日「ケースの中に自然を再現するパルダリウムに挑戦」
- ・万年青(羅紗系 文晁):2025年3月18日「古典園芸“おもと”で目指せ日本一!?」
- ・有吉さんと丸山桂里奈さんのリトープス:2026年4月14日「今年こそ流行って欲しい!リトープスってどんな植物!?」
- ・有吉さんと西堀さんの手作り鉢とアガベ:2026年6月16日「ワイルドな鉢作り」、9月29日「鉢に合う植物を求めて!今、注目のアガベ専門店へ」
- ・ユーフォルビア現地風仕立て、西堀家で育った金鯱:2026年10月20日「陶器鉢で現地風仕立て!高円寺の園芸店へ」
- ・有吉パンジー:2025年4月15日「春爛漫!パンジー・ビオラ界のアイドル登場」、2026年1月13日「有吉パンジー開花宣言!」ほか
- ・入口のジャンボかぼちゃのパネル:2025年5月27日「目指せ世界大会!?ジャンボかぼちゃプロジェクト!」から続く企画
園芸部員・安部紀克さん(納言)に聞く
入口のパネルの横で。番組の園芸部員、納言の安部紀克さん(撮影:リーフラ編集部)
番組の園芸部員として出演している納言の安部紀克さんにも話を聞きました。安部さんは園芸歴4年で、自宅ではビカクシダを8株育てる愛好家。2026年2月17日の「有吉さん!私の自慢の植物みてください」で自慢の植物を紹介し、3月10日の「ブームの予感!?オージープランツを徹底調査」では西堀さん、丸山桂里奈さんと埼玉の専門店を調査。今年のジャンボかぼちゃプロジェクトでも畑に足を運んでいます。
「すごいですね、本当にびっくりしました。規模も半分くらいかなと思っていたら、倍の倍で。植物好きだったら、うれしいし、ワクワクすると思います」
「ビカクシダは、本当におしゃれで、かっこいい。自分の家を家じゃなくするというか、ちょっとジャングルっぽくできるのが、インテリアとしてもかっこいいなと思います」
「オージープランツは見たことのない植物ばかりで、花もきれいなものが多くて。カンガルーポーはダメにしてしまったんですけど、地植えができるようになったら、もう一回チャレンジしたいです。家ではなるべく日に当てるようにしたり、水をあげすぎないようにしたり。今の時期だと、怖いなと思ったらすぐ家の中に入れる、とかですかね」
「育て始めるまでは、めんどくさそうだな、お世話が大変なのかな、どこが楽しいんだろうと思っていました。でもペットと一緒で、育てれば大きくなるし、ちょっと調子が悪いなと思ったときも、土を変えてあげたら元気になる。自分だけの株ができあがる。観葉植物を育てるのはだいぶメジャーになりつつあると思いますが、もっともっと身近になって、興味を持つ人が増えてくれたらうれしいです」
番組オリジナルグッズ。有吉さんモデルの園芸ハサミも
入口前のテントでは、番組オリジナルグッズが販売されていました。UNIVERSAL OVERALLとコラボしたTシャツ(6,600円)は、番組の植物キャラクターが植木鉢のようなポケットから顔を出すデザインで、パンジーホワイトとグラキリスブラックの2色。番組で有吉さんが着けている園芸用エプロン(9,900円)も、同じくUNIVERSAL OVERALLとのコラボです。
UNIVERSAL OVERALLとのコラボTシャツ(撮影:リーフラ編集部)
番組で有吉さんが着けているエプロンも(撮影:リーフラ編集部)
新潟の老舗・外山刃物とコラボした「有吉さんモデル」の園芸ハサミ(11,000円)は、2026年9月15日の放送「奥深き園芸用ハサミを大特集」で有吉さんが気に入った万能剪定ハサミを、有吉さん希望のカラーと番組ロゴ入りで作ったもの。このほか、番組オリジナルのアイスタオル(2,750円)もあります。いずれも数量限定です。
入口前のテントのグッズ売り場(撮影:リーフラ編集部)
「有吉さんモデル」の園芸ハサミの案内(撮影:リーフラ編集部)
出店者に聞いた、これからの季節の管理ポイント
- ・エアプランツ:霧吹きは週2〜3回、夕方以降に。暖房の乾燥には加湿器とサーキュレーター。最低気温5度を下回らないように(南紀グリーンハウス)
- ・ビカクシダ:根腐れを怖がらず、水はしっかり。少しジメッとするくらいがよく育つ(IMAMA)
- ・アガベ:品種ごとの耐寒性に注意。LEDライトを使えば室内で冬越しもできる(PLANET ROCK PLANTS)
- ・モンステラ・アンスリウム:室内の暖房の当たり方に気をつける(Urban Jungle)
- ・多肉植物・サボテン:「冬は水をあげない」とは限らない。冬型など、冬にも水が欲しい種類はよく調べて(0g0lab)
- ・パルダリウム:環境ごとガラスの中に用意するので、外の環境に左右されず一年中楽しめる(ADA LAB)
ワークショップと、11/4のグリーンドクター診断
会期中は、ADA LABのパルダリウム、IMAMA・宮原さんのビカクシダの板付け、芽の巣山・石井先生の植え替え、0g0lab・片岡先生の寄せ植え、そらベジ先生の植物配布と観葉植物の植え替えなどのワークショップが日替わりで開かれます。いずれも事前申込制で、会場のスケジュールボードには「満員御礼」の札が貼られた回も多くありました。空き状況はイベント詳細ページの各申込ページで確認できます。11月4日(水)の15時から17時までは、番組のお悩み相談でおなじみのグリーンドクター・一島先生による無料の出張植物診断も行われます。
会場のワークショップのスケジュールボード(11月3日時点)(撮影:リーフラ編集部)
ちなみに、開店日の11月3日の放送は「先生たちイチオシ植物に囲まれて、祝放送100回記念!」。ビカクシダ、多肉植物、エアプランツ、アガベ、オージープランツ、パンジーなど、番組を支えてきた専門家たちが、節目のお祝いにイチオシの植物を持って集まる回でした。番組で見てきた植物や専門家に直接会える貴重な6日間です。会期は11月8日(日)まで。
あわせて見たい
取材・撮影:リーフラ編集部(2026年11月3日)。発言は、取材時のお話を読みやすく整えたものです。放送日・放送タイトル・放送内容は、番組表と番組公式YouTubeの各回の紹介文に基づきます。記事の内容は取材時点の情報で、変更になる場合があります。来場者の方のお顔は加工しています。
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